いま、詰所の中心にいます。
詰所の西から東を縦断しようとして転倒した患者のインシデントレポートをもう2時間書かされています。
本当にあの頃が恋しいけれど、でも…今はもう少しだけ耐えてみようと思います。
私が限界を迎えて倒れる事で、このブラックな環境にメスが入ると思うから…
はい、こんにちは。
高橋めり子です。
今回は元病棟看護師らしく看護師時代辛かったことランキングをご紹介差し上げたいと思います。
現役看護師の方も、元看護師の方も、看護学生の方も楽しく読んでいただければと思います。
第一位 過労死待ったなし!残業地獄!
私の病棟は勤務後の残業のみならず前残業もめちゃくちゃ多かったです。
皆さんは看護師の過労死ラインの残業がどれくらいの時間かご存知でしょうか?
60時間です。
だいたい1月あたり23日勤務で換算すると1日2-3時間程度の残業ですかね。
わたしの働いていた病棟は1月あたりの残業が平均80時間程でした。
多い時は90時間を超えていましたね。
夜勤の前残業は余裕で2時間はありました。
残業代は30時間までしか出ず、それ以上を申請すると主任から呼び出され、
こんなに残業をつける必要があった?あなたの仕事の効率が悪いんじゃないの?
と詰められます。
16時退勤やのに17時の点滴投与までが日勤のスケジュールっておかしいやろ。
なので私の病棟は離職率がかな〜り高く一気に8人辞めた時期もありました。ストか?
自分の時間を削られ、さらに金も出ねェ。
自由時間をこよなく愛する高橋は2年で限界を迎え、退職するのであった。
もちろん退職も一悶着ありましたが、それはまた後日記事にするとします。
ちなみに私はストレスで血便が出ました。
胃から出血していた様子です。
便をじっくり観察し、
これが噂に聞くタール便かぁ〜
と看護師らしくアセスメントをしたりしました。
第二位 肥溜めもビックリ!人間関係
先輩や上司はほとんど嫌いでしたが、4人いた同期とは仲が良かったです。
ですが、半年経つ頃には1人リタイア、1年経つ頃にはもう一人。
看護職にいじめはつきものですね。
看護学校の実習時代から分かっていた事です。
1年目、夜勤明けにインシデントレポートを、書いていると隣から
見せて
と、急に落とされるお局爆弾。
そこからはじまる指導という名のいじめ。
冒頭にあるように最終的に2時間かけてOKをもらいました。
その他残業も含め帰宅できたのは15時頃でした。
え、夜勤って朝の9時までやんな?
あと、先輩にポロッともらした愚痴はいつの間にか他の先輩や上司にも広まっています。
絶対に人は信用しては行けません。特に看護師は。
多忙な環境は簡単に地獄を作り出せてしまうのです。
私を虐めたお局に関しては、
お前の前で親の腹を裂き、引き摺り出した小腸で編んだセーターを身に纏い大腸で縄跳びしてやっからな。
と毎日復讐に燃えていました。
第三位 熱だろうがなんだろうが出勤だ!!
1年目の終わり頃、過労も相まって38度の熱を出してしまった高橋。
血便が出ようがなんだろうが今まで休んだことのなかった高橋ですが、流石にしんどくて病棟に電話をかけました。
発熱があり、悪寒と関節痛があります。
本当に申し訳ないのですが、出勤が難しそうです…
そうなの??解熱剤は飲んだ?高橋さんが出勤するまでパートさんに、受け持ち頼むから熱が下がったら出勤してね!
人権ってなんだっけ?
健康的で文化的な最低限度の生活が出来ていませんでした。
日本国憲法で定められているのに……
第四位 賞与(笑)
通常、大阪のそこそこの規模の病院のボーナスって年間80〜100万くらいはあるらしいのですが、私の働く地獄は年間35万ほどでした。
年2回ある賞与の1回あたりの平均は17万程。
世間知らずの高橋はそれが普通だと思っていたので、看護大学時代の友人と飲みに行った時、
それヤバすぎ草
と言われそこで初めて普通はもっと貰うものなんだと気づいたのでした。
第五位 勉強しろっていうけどいつすんねん
看護師として働くに当たって日々勉強はつきものです。
勉強は基本嫌いですが一応命を扱う職場であるのでそら、勉強せなあかんなと一応理解はしているつもりでした。
が、なんせ勉強する時間がありません。
こんだけ残業させられていつすんねんと。
月に1回病棟の勉強会(もちろん勤務時間外)があり、新人は1ヶ月の間で勉強したことをレポートにまとめ勉強会の日に提出しなくてはなりませんでした。
勉強会はもちろん自分が休日でも参加しなければなりません。
当たり前ですが給料は一銭たりとも出ませんでした。
まぁあげるとキリがないのですが、家が近いからと言って下調べもせずに入職したのが運の尽きでした。
世の中にはもっと辛い地獄で働いてる人も沢山いると思います。
ですが自分の味わった地獄は自分の地獄です。
自分が辛いと思ったら辛い以外の何者でもないのですから他人に自分の痛みなど分かるはずもないのです。
今現在、過去の私と同じく辛い思いをしている世の看護師さんたちには早々と転職して健康寿命を増やしていただきたいです。
看護師なんてなんぼでも転職先ありますからね。
それでは。
次回「上司のお茶にラキソベロン」
(嘘)
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